当塾の授業では、そろばんと平行して暗算練習を毎回欠かさずに行います。
これまでの傾向を見ると、ほとんどの生徒は4級までは割合に順調に進級してきますが、3級以上になると急に進級ペースは落ちていく傾向にあります。これは、3級になると掛け算、割り算のケタ数が増えてくることが原因だと思われます。
特に掛け算はケタ数が増えてくると、直前に計算した答えを頭の中で覚えておきながら、同時に別の計算をこなす能力が求められるので、慣れないうちはどうしてもミスを起こしやすく、最初はかなり難しく感じます。
しかし、子どもたちの能力・吸収力というのはすごいもので毎回の練習を反復していくうちに、ほとんどの生徒が少しづつ確実に暗算が出来るようになっていきます。
ちなみに検定試験では、掛け算・割り算・見取り算をそれぞれ20問づつ行い、100点中70点以上が合格ラインとなります。制限時間は3分間なので、鉛筆で答えを書く時間を差し引けば1問あたり7秒~8秒間で計算するスピードが必要となり、かなりの集中力が要求されます。
練習時からこのような学習を反復することにより、生徒たちは短期間に確かな暗算能力を身に付けていきます。そしてこの能力は退塾後もさまざまな場面で十分に役立つことでしょう。 |